住宅・土地統計調査は世帯主の性別に住宅の実態を示しているが、世帯主が女性であるのは単身世帯と母子世帯にほぼ限られる。住宅関連の統計では世帯が若年層を含むかどうかは明確ではない。世帯レベルの分析は、子ども、若い人たち、女性、高齢者など、世帯主以外の世帯員の状況を覆い隠す効果さえもつ。世帯のメンバーは同一の住宅に住んでいる。しかし、世帯員と住宅との関係は世帯員個人ごとに異なっている。若年層の居住実態を明らかにするには、世帯単位の観察ではなく、若い個人に直接的に焦点を合わせ、彼らが世帯のなかで占める位置をみることが必要になる。
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ここでは世帯単位分析を主な方法としてきた住宅問題研究の分野に個人単位分析の方法を導入する意図をもち、若年層の個人レベルでの居住実態を検討する。