今、住宅業界では、英語やフランス語の優雅な名前を付したいろいろなスタイルの住宅の販売合戦が盛んである。そこでは最近の生活水準の向上からくる多様な好みに対応する各自のライフスタイルにふさわしい多様なデザインの提供が中心課題となっている。五〇万円/坪前後の庶民用住宅から、七〇万〜一〇〇万円/坪ぐらいの高級住宅に至るまで、そのスタイル好みの傾向は変わらないのである。このことは、日本のGNPの高さと所得の平均化が、世界水準よりはるかに高いことからきている現象だと思われる。
木更津市の新築一戸建て
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われわれの生活水準が低かった時代には、その住要求も基本的なレベルのもので「コンパクトで間取りもよく、主婦の家事労働に便利な台所等」が求められ、「構造が丈夫で確実なシステムである」というような、基本的な機能性が要求されたのである。これは食物でいえば、主食の最低量の確保や栄養価が問題にされるレベルであり、着る物でいえば、何着は必要であるとか、その防寒性能や対摩耗性が注目された時代の条件であろう。それに反して今は、主食より、美味で量が少ないオカズが問題で、その栄養価が問題にされることはまずないのである。着る物も美しさや優雅な粋の世界のものとなっているのである。住宅も、生活水準の高さに対応する、洗練されたスタイルや個性的な好みが問題となる時代に入っていることを忘れてはならないであろう。